練習問題
3章 1次方程式
2.1次方程式の応用
(問1) 次の問題を、方程式を使って解きましょう。(数の問題)
(1) ある数を6倍して2を加え、その値をさらに2倍してから9をひくと55になりました。ある数はいくつですか。
(2) 9からある数をひき、その値をさらに5倍してから3を加えると28になりました。ある数はいくつですか。
(1) ある数を6倍して2を加え、その値をさらに2倍してから9をひくと55になりました。ある数はいくつですか。
(2) 9からある数をひき、その値をさらに5倍してから3を加えると28になりました。ある数はいくつですか。
(1) 求める数をxとすると、
\(2\left( 6x+2 \right)-9=55 \)
\(12x+4-9=55\)
\(12x=60\)
\(x=5\)
(2) 求める数をxとすると、
\(5\left( 9-x \right)+3=28\)
\(45-5x+3=28\)
\(-5x=-20\)
\(x=4\)
(問2) 次の問いに答えましょう。(個数と金額の問題)
(1) 50円切手と80円切手を、50円切手を80円切手より8枚多く買ったところ、代金の合計は1050円となりました。50円切手と80円切手をそれぞれ何枚買いましたか。
(2) 現在、A君の貯金額は5100円、Bさんの貯金額は2900円です。毎月A君が700円ずつ、Bさんが300円ずつ貯金していくとすると、A君の貯金額がBさんの貯金額の2倍になったときのA君の貯金額はいくらですか。
(1) 50円切手と80円切手を、50円切手を80円切手より8枚多く買ったところ、代金の合計は1050円となりました。50円切手と80円切手をそれぞれ何枚買いましたか。
(2) 現在、A君の貯金額は5100円、Bさんの貯金額は2900円です。毎月A君が700円ずつ、Bさんが300円ずつ貯金していくとすると、A君の貯金額がBさんの貯金額の2倍になったときのA君の貯金額はいくらですか。
(1) 50円切手をx枚とすると、80円切手の枚数は(x−8)枚となります。
\(50x+80\left( x-8 \right)=1050 \)
\(50x+80x-640=1050\)
\(130x=1690\)
\(x=13\)
答え 50円切手を13枚、80円切手を5枚
(2) xか月後に、A君の貯金額がBさんの貯金額の2倍になったとすると、
xか月後のAくんの貯金額は \(\left( 5100+700x \right) \) 円
xか月後のBさんの貯金額は \(\left( 2900+300x \right) \) 円
となるから、
\(5100+700x=2\left( 2900+300x \right) \)
\(5100+700x=5800+600x\)
\(100x=700\)
\(x=7\)
ゆえに、7か月後のA君の貯金額は、
\(5100+700\times 7=10000\) (円)
答え 10000円
(問3) 次の問いに答えましょう。(過不足の問題)
(1) 何人かの子どもにリンゴを6個ずつ渡すと2個余り、7個ずつ渡そうとすると9個不足します。子どもの人数とリンゴの個数を答えましょう。
(2) 講堂の長いすに、生徒が1脚につき5人ずつ座ると、18人座れなくなります。また、1脚につき6人ずつ座ると、最後の長いすには3人座り、長いすは9脚余ります。生徒の人数は何人ですか。
(1) 何人かの子どもにリンゴを6個ずつ渡すと2個余り、7個ずつ渡そうとすると9個不足します。子どもの人数とリンゴの個数を答えましょう。
(2) 講堂の長いすに、生徒が1脚につき5人ずつ座ると、18人座れなくなります。また、1脚につき6人ずつ座ると、最後の長いすには3人座り、長いすは9脚余ります。生徒の人数は何人ですか。
(1) 子どもの人数をx人とすると、
\( 6x+2=7x-9 \)
\( x=11 \)
答え 11人
(2) 長いすの数をx脚とすると
\( 5x+18=6\left( x-10 \right)+3 \)
\( 5x+18=6x-60+3 \)
\( x=75 \)
生徒の数は\( 5\times 75+18=393 \)
答え 393人
(問4) 次の問いに答えましょう。(道のり・時間・速さの問題)
(1) 午前7時30分に2km離れた学校へ弟が出発し、5分後に兄が走って出発しました。弟が歩く速さが分速90m、兄が走る速さが分速120mのとき、兄が弟に追いつく時刻は何時何分ですか。
(2) A君とB君の家は6km離れています。A君は午後2時にB君は午後2時12分に家を出発しお互いの家に向かって自転車で出発しました。A君が分速200m、B君が分速250mで走るとき、2人が出会う時刻は何時何分ですか。
(1) 午前7時30分に2km離れた学校へ弟が出発し、5分後に兄が走って出発しました。弟が歩く速さが分速90m、兄が走る速さが分速120mのとき、兄が弟に追いつく時刻は何時何分ですか。
(2) A君とB君の家は6km離れています。A君は午後2時にB君は午後2時12分に家を出発しお互いの家に向かって自転車で出発しました。A君が分速200m、B君が分速250mで走るとき、2人が出会う時刻は何時何分ですか。
(1) 弟が出発したx分後に兄が追いつくとすると
\( 90x=120\left( x-5 \right) \)
式を簡単にするために両辺を90と120の最大公約数の30で割ると、
\( 3x=4\left( x-5 \right) \)
\( 3x=4x-20 \)
\( x=20 \)
このとき2人の進んだ距離は分速90m×20分=1800m
よって弟が学校に着くまでに、兄は追いつくので、これは問題に適している。
解答は午前7時30分に20分を足して、7時50分となります。
答え 7時50分
(2) A君が出発したx分後に2人が出会うとすると、
\( 200x+250\left( x-12 \right)=6000 \)
\( 4x+5\left( x-4 \right)=120 \)
\( 9x-60=120 \)
\( 9x=180 \)
\( x=20 \)
解答は午後2時00分に20分を足して、午後2時20分となります。
答え 午後2時20分
(問5) 次の問いに答えましょう。(濃度の問題)
(1) 9%の食塩水が500gあります。この食塩水に水を加えて5%の食塩水を作るには、水を何g加えればよいですか。
(2) 4%の食塩水が1000gあります。この食塩水から水を蒸発させて5%の食塩水を作るには、水を何g蒸発させればよいですか。
(3) 10%の食塩水が170gあります。この食塩水に食塩を加えて15%の食塩水を作るには、食塩を何g加えればよいですか。
(1) 9%の食塩水が500gあります。この食塩水に水を加えて5%の食塩水を作るには、水を何g加えればよいですか。
(2) 4%の食塩水が1000gあります。この食塩水から水を蒸発させて5%の食塩水を作るには、水を何g蒸発させればよいですか。
(3) 10%の食塩水が170gあります。この食塩水に食塩を加えて15%の食塩水を作るには、食塩を何g加えればよいですか。
(1) 9%の食塩水500gに含まれる食塩の量は\(500\times \dfrac {9} {100} =45\) [g]
水をxg加えるとすると、
\( \left( 500+x \right)\times \dfrac {5} {100} =45 \)
\( 5\left( 500+x \right)=4500 \)
\( 500+x=900 \)
\( x=400 \)
答え 400g
(2) 4%の食塩水1000gに含まれる食塩の量は\( 1000\times \dfrac {4} {100} =40 \) [g]
\( \)
水をxg蒸発させるとすると、
\( \left( 1000-x \right)\times \dfrac {5} {100} =40 \)
\( 5\left( 1000-x \right)=4000 \)
\( 1000-x=800 \)
\( x=200 \)
答え 200g
(3) 10%の食塩水170gに含まれる食塩の量は\(170\times \dfrac {10} {100} =17 \) [g]
食塩をxg加えるとすると、
\( \left( 170+x \right)\times \dfrac {15} {100} =17+x \)
\( 15\left( 170+x \right)=100\left( 17+x \right) \)
\( 3\left( 170+x \right)=20\left( 17+x \right) \)
\( 510+3x=340+20x \)
\( 17x=170 \)
\( x=10 \)
答え 10g
(問6) 次の問いに答えましょう。(平均の問題)
(1) あるクラスでは、男子20人の平均身長は、女子16人の平均身長より2.7cm高く、36人全員の平均身長は143.2cmです。男子20人の平均身長は何cmですか。
(2) 数学の試験で、A組の生徒30人の平均点は85点、B組の生徒36人の平均点は87点、C組の生徒の平均点も87点でした。A組からC組を合わせた平均点は86.4点でした。C組の生徒数は何人ですか。
(1) あるクラスでは、男子20人の平均身長は、女子16人の平均身長より2.7cm高く、36人全員の平均身長は143.2cmです。男子20人の平均身長は何cmですか。
(2) 数学の試験で、A組の生徒30人の平均点は85点、B組の生徒36人の平均点は87点、C組の生徒の平均点も87点でした。A組からC組を合わせた平均点は86.4点でした。C組の生徒数は何人ですか。
(1) 男子の平均身長をxcmとすると、女子の平均身長は(x−2.7)cmとなります。
男子の身長の合計は20xcm
女子の身長の合計は16(x−2.7)cm
と表すことができます。
よって、
\( 20x+16\left( x-2.7 \right)=143.2\times 36 \)
\( 20x+16x-43.2=5155.2 \)
\( 36x=5198.4 \)
\( x=144.4 \)
答え 144.4cm
(2) C組の生徒数をx人とします。
A組の合計点は(85×30)点、
B組の合計点は(87×36)点、
C組の合計点は(87×x)点
と表すことができます。
よって、
\(85\times 30+87\times 36+87\times x=86.4\times \left( 30+36+x \right) \)
\( 2550+3132+87x=5702.4+86.4x \)
\( 0.6x=20.4 \)
\( x=34 \)
答え 34人
(問7) 次の問いに答えましょう。(年齢の問題)
(1) 現在、母親の年齢は39歳、子どもの年齢は15歳です。母親の年齢が子どもの年齢の4倍であるのはいつですか。
(2) 現在、父親の年齢は52歳、兄の年齢は14歳、妹の年齢は10歳です。父親の年齢が子どもの年齢の和の3倍であるのはいつですか。
(1) 現在、母親の年齢は39歳、子どもの年齢は15歳です。母親の年齢が子どもの年齢の4倍であるのはいつですか。
(2) 現在、父親の年齢は52歳、兄の年齢は14歳、妹の年齢は10歳です。父親の年齢が子どもの年齢の和の3倍であるのはいつですか。
(1) x年後に、母親の年齢が子どもの年齢の4倍であるとします。
x年後の母親の年齢は(39+x)歳、子どもの年齢は(15+x)歳なので、
\( 39+x=4\left( 15+x \right) \)
\( 39+x=60+4x \)
\( 3x=-21 \)
\( x=-7 \)
−7、つまり7年前だと、母親が32歳、子どもが8歳です。
この値は問題に適しています。
答え 7年前
(2) x年後に、父親の年齢が子どもの年齢の和の3倍であるとします。
x年後の3人の年齢は、
父(52+x)歳、 兄(14+x)歳、 妹(10+x)歳となるので、
\( 52+x=3\{ \left( 14+x \right) + \left( 10+x \right) \} \)
\( 52+x=3\left( 2x+24 \right) \)
\( 52+x=6x+72 \)
\( 5x=-20 \)
\( x=-4 \)
−4、つまり4年前だと、父親が48歳、兄が10歳、妹が6歳です。
この値は問題に適しています。
答え 4年前