練習問題
中学2年 1章 式の計算
2.文字式の利用
(問1) 次の問題に答えましょう。
(1) 十の位の数が\(x\) 、 一の位の数が\(y\) である2けたの自然数を文字式で表しましょう。
(2) 百の位の数が\(a\) 、 十の位の数が\(b\) 、 一の位の数が\(c\) である3けたの自然数を文字式で表しましょう。
(3) 一、十、百の位の数がすべて\(x\) である3けたの自然数を表しましょう。
(4) 連続する2つの奇数の和は4の倍数であることを文字を用いて説明してください。
(5) 2けたの自然数と、その数の一の位の数字と十の位の数字を入れかえた数の和が11の倍数になることを文字を使って説明してください。
(6) 2けたの自然数と、その数の一の位の数字と十の位の数字を入れかえた数の差を考えると、どんなことがいえますか。
(1) 十の位の数が\(x\) 、 一の位の数が\(y\) である2けたの自然数を文字式で表しましょう。
(2) 百の位の数が\(a\) 、 十の位の数が\(b\) 、 一の位の数が\(c\) である3けたの自然数を文字式で表しましょう。
(3) 一、十、百の位の数がすべて\(x\) である3けたの自然数を表しましょう。
(4) 連続する2つの奇数の和は4の倍数であることを文字を用いて説明してください。
(5) 2けたの自然数と、その数の一の位の数字と十の位の数字を入れかえた数の和が11の倍数になることを文字を使って説明してください。
(6) 2けたの自然数と、その数の一の位の数字と十の位の数字を入れかえた数の差を考えると、どんなことがいえますか。
(1)\(10x+y\)
(2)\(100a+10b+c\)
(3)\(100x+10x+x\)
\(=111x\)
(4) 連続する2つの奇数は、整数\(n\) を用いて
\(2n-1\) ,\(2n+1\) と表せます。
これら2つの数の和は
\(\left( 2n-1 \right)+\left( 2n+1 \right)=4n \)
\(n\) は整数なので、\(4n\) は4の倍数である。
ゆえに、連続する2つの奇数の和は4の倍数である。
(5) 元の数の十の位の数を\(x\) 、 一の位の数を\(y\) とすると、
この数は\(10x+y\) と表される。
この数の十の位と一の位の数をいれかえた数は
\(10y+x\) と表される。
この2数の和は
\(\left( 10x+y \right)+\left( 10y+x \right)=11x+11y=11\left( x+y \right) \)
\(x+y\) は整数なので、\(11\left( x+y \right) \) は\(11\) でわり切れる。
(6) 元の数の十の位の数を\(x\) , 一の位の数を\(y\) とすると、
この数は\(10x+y\) と表される。
この数の十の位と一の位の数をいれかえた数は
\(10y+x\) と表される。
この2数の差は
\(\left( 10x+y \right)-\left( 10y+x \right)=9x-9y=9\left( x-y \right) \)
\(x-y\) は整数なので\(9\left( x-y \right) \) は\(9\) でわり切れる。
(問2) 次の問題を解きましょう。
(1) 2けたの自然数からその数の各位の数の和をひくと、9の倍数になります。このわけを、文字を使って説明してください。
(2) 縦の長さが\(x\) cm, 横の長さが\(y\) cm, 高さが\(z\) cmの直方体Aと直方体Aの各辺をそれぞれ2倍した大きさの直方体Bがあります。直方体Bの体積は、直方体Aの体積の何倍になるか文字を使って説明してください。
(3) 3けたの自然数\(M\) の百の位の数字と、一の位の数字を入れかえてできる自然数を\(N\) とします。このとき\(M-N\) が99の倍数になることを文字を使って説明してください。
(4) 2,4,6の和は12で、6の倍数になります。このように、3つ続いた偶数の和は6の倍数になります。このわけを、文字を使って説明してください。
(5) 3939のように、千の位の数と十の位の数、百の位の数と一の位の数がそれぞれ等しい4けたの自然数が101でわり切れることを文字を使って説明してください。
(6) 2けたの自然数があります。この自然数の十の位の数と一の位の数をいれかえてできる自然数を8倍した数と、元の自然数の和が9の倍数となることを文字を用いて説明してください。
(1) 2けたの自然数からその数の各位の数の和をひくと、9の倍数になります。このわけを、文字を使って説明してください。
(2) 縦の長さが\(x\) cm, 横の長さが\(y\) cm, 高さが\(z\) cmの直方体Aと直方体Aの各辺をそれぞれ2倍した大きさの直方体Bがあります。直方体Bの体積は、直方体Aの体積の何倍になるか文字を使って説明してください。
(3) 3けたの自然数\(M\) の百の位の数字と、一の位の数字を入れかえてできる自然数を\(N\) とします。このとき\(M-N\) が99の倍数になることを文字を使って説明してください。
(4) 2,4,6の和は12で、6の倍数になります。このように、3つ続いた偶数の和は6の倍数になります。このわけを、文字を使って説明してください。
(5) 3939のように、千の位の数と十の位の数、百の位の数と一の位の数がそれぞれ等しい4けたの自然数が101でわり切れることを文字を使って説明してください。
(6) 2けたの自然数があります。この自然数の十の位の数と一の位の数をいれかえてできる自然数を8倍した数と、元の自然数の和が9の倍数となることを文字を用いて説明してください。
(1)
十の位の数をx、一の位の数をyとおくと
(10x+y)−(x+y)=9x
xは整数なので9xは9の倍数となります。
(2)
直方体Aの体積はxyz(cm3)
直方体Bの体積は2x×2y×2z=8xyz(cm3)
ゆえに、直方体Bの体積は、直方体Aの体積の8倍となる。
(3)
Mの百の位のの数をx、十の位の数をy、一の位の数をzとすると、
M=100x+10y+z, N=100z+10y+x
よって、M−N=(100x+10y+z)−(100z+10y+x)
=99x−99z
=99(x−z)
x,zは整数なので、x−zは整数。
ゆえにM−Nは99の倍数。
(4)
3つの続いた偶数は、2n−2, 2n, 2n+2と表せます。
よって、それらの和は
(2n−2)+2n+(2n+2)
=6n
nは整数なので6の倍数となります。
(5)
千の位の数と十の位の数をa、百の位の数と一の位の数をbとすると、
1000a+100b+10a+bと表せる。
1000a+100b+10a+b
=1010a+101b
=101(10a+b)
10a+bは整数なので、101(10a+b)は101でわり切れる。
(6)
元の自然数の十の位の数をx、一の位の数をyとすると、
8(10y+x)+(10x+y)
=18x+81y
=9(2x+9y)
2x+9yは整数なので9(2x+9y)は9の倍数です。
ゆえに、この自然数の和は9の倍数となります。